本日グランドオープンの銀座の新しい商業施設「GINZA SIX」の 内覧会に先日一足お先に行ってきました。
内部は吹き抜けになっていて、草間彌生さんのインスタレーションがシンボルとしてとても目立っています。
GSIXの前についた瞬間からもう別次元。一歩中に踏み入れると・・・ まるで海外のデパートの世界観。 FENDIやヴァレンティノ、VCAなどの 6つのラグジュアリーブランドはメゾネット店舗で層展開です。 シックで豪華な内装の圧倒的なセンスと 洗練された世界観。見事に「脱百貨店」
■圧倒的な世界観
日本の百貨店は良くも悪くもNYのデパートなどに比べると、どこか老舗感が漂っています。中に入っているラグジュアリーブランドも独自の個性や世界観があるのに、百貨店の色に染まらざるを得ない部分もあるのです。
しかしながら、今回のGSIXは「大丸松坂屋」という看板は外し、見事にこの世界観を作り上げています。
ハイブランドが軒並みそろうと、「冷たい」殺風景な雰囲気になることがありそれが一番間違ったLUXURYの在り方ですが、ここは本当に全てのバランスが良くとにかくワクワクするアミューズメント型。
そして地下のフードフロアも 37店舗中17店舗が新業態・初出店です。
京都の中村藤吉は東京初出店。
フランクミュラーの横には フランク・ミュラー パティスリーがあり、なんと・・・
一粒2000円のマロングラッセが！
その後会う方へのお土産にしてみました。 お味はどうだったのでしょう・・・
自分用には買えません（笑）
アートギャラリーや文化・交流施設「観世能楽堂」、世界のアートと日本のアートが交差する「銀座 蔦屋書店」なども設けられ、文化面でも時代をリードします。
■今の成熟した社会において人々が望んでいること
それは人がどうとか、他人がどうとかそのようなものではなく「自分にとってどうなのか」自己実現です。例えばブランドも昔は、持っていることがステータスだったのですが今はそれでは売れません。
モノではないのです。
ハイブランドがEコマースが弱いのは、UNIQLOなどと違いその場でしか味わえない空気感や世界観、一歩足を踏み入れて感じる高揚感、リボンを掛けている瞬間の高揚感、まさに「体験型」だからです。
そのブランドの価値観、世界観が自分にとってどうなのか、自分の暮らしをどう豊かにしてくれるのか、それを持つことで自分がどのように変われるのか。そんな自己実現を与えてくれるものこそ人々は望んでいます。
今回のGSIXのコンセプトは「Life At Its Best 最高に満たされた暮らし」
自分たちの暮らしをどう豊かにしていくか、真のLUXURYとは単に高価で高級なものではなく、人生を豊かに充 実させてくれる、最高に価値のあるモノや体験なのです。
これぞ時代にマッチしている在り方です。
日々の生活も仕事も全て自分にとって最高に満たされたものなのか。
■新しい未来を創るのに必要なこと
今回この事業において、 Jフロントリテイリング（大丸松坂屋） が森ビルや、住友商事、LVMH（モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン）が出資するL Real Estateに 事業参画してもらっておられるのですが、 やはり異文化の交流無しにしては 次の時代は造れないということです。
大きな組織は資金も力もあるので 自前で何でも出来てしまいますが 「未来を創る」のは至難の業です。
特に百貨店という組織は とても固い、古い体質を持っています。
老舗と言われるところは特に 守るべき物も沢山有るので 難しいのです。
持っているプライドや歴史、 継承しないといけないものも沢山 ありますが、それを守りながらも手放す勇気を持って踏み出すべき時期があります。
時代の流れを読みながら新しいことに挑戦することは組織が大きければ大きいほど困難です。
これはこれだけの大きな企業の話 だけでなくて、一個人も言えること です。
過去の栄光や、実績、経歴に 人はしがみついてしまいたくなりますが 「未来を歩む」「未来を創る」には いったんそれは手放さないといけない のです。
自分だけでは新しいものはつくれない。
異文化の交流無くしては 未来はつくれないのです。
チャレンジしかない！ 守るものが多ければ多いほど 人はチャレンジが出来なりますが 新しい未来を作りたければ 保守的ではなく 挑戦する、それしかないのだと本当に勉強になりました。
そんな事を今回のGSIXより 学びました。
とにかく、GSIX本当にワクワク出来る 場所です！
皆さんも是非行ってみてくださいね。
銀座の街が楽しくなりそうです。
洗練された世界観。
「世界観」というのが何なのか
是非体感してみてください。
興奮がおさまりません（笑）
